[ABOUT]
世界のセレブリティを魅了するTOYOTA・LEXUS。
LEXUSがグローバルプロデュースする〈INTERSECT BY LEXUS〉。クリエイティブなマインドが集まり、出会い、感化される場所として、青山・ドバイ・NYを拠点に発信しています。
BROOKLYN MUSEUM のプロダクトは、LEXUSのクラフトマンシップに共鳴する「若き匠」により生み出されるライフスタイルコレクション=〈CRAFTED FOR LEXUS〉へ選出。海を越え、各国のINTERSECT BY LEXUSへセレクトされています。
パートナーとしてスタートさせるまでのストーリー。
CEO・草ヶ谷昌彦へインタビューしました。
INTERVIEW
#001
LEXUS
偶然がつくった必然
━ LEXUSとBROOKLYN MUSEUMの出会いは?
LEXUSが〈INTERSECT BY LEXUS〉をオープンする、という話を聞いたタイミングなので、2013年頃だったと思います。
「車や旅にまつわるアイテムで、LEXUSらしいモノを作ってくれないか」
というお話をいただいたのがきっかけでした。
ただ、そこに至るまでに奇跡とも言える偶然が重なっていて──ちょっと長くなりますがご容赦ください(笑)。
そもそも、1989年からスタートしたLEXUSブランドが〈MADE IN JAPAN〉の無骨な概念をグローバルな角度で崩してくれたと感じていたので、ずっとチェックしていました。お客様にもLEXUSオーナー様がたくさんいらっしゃるんですが、とてもキレイに大切に所有されている方が多い。これこそ逆輸入の成功パターンだし、日本発であることに誇りが持てるってシンプルに素晴らしいじゃないですか。僕たちが目指すべき場所でもある。
そんなLEXUSが“車を販売しない店舗”を作ると。それも青山に。
“どんな空間になるんだろう”
“どこが手掛けるんだろう”
と思っていたら、Winkreativeが携わると聞いて「それは絶対にかっこよくなる!」って。
━ Winkreativeさんとは?
ロンドンを拠点としたクリエイティブエージェンシーです。
政府経由のエアラインプロデュースや、ビックメゾンのコンサルなどを手がけている企業で、LEXUSさんとのお話もこちらからいただいたんです。
オーナーはタイラー・ブリュレ氏。
世界的に‘超’有名なライフスタイル誌『Wallpaper*』の創業者であり、現在は『Monocle』という、こちらも世界の富裕層から支持を受けるクリエイティブ情報誌のオーナー編集長。
INTERSECT BY LEXUS は、日本を代表するインテリアデザイナー・片山正通さん率いるWonderwallとWinkreativeのパートナーシップで表現された空間ということで、これはとんでもないものが建つぞ、と。
話がそれちゃいましたが、
奇跡的な偶然のひとつは、そのタイラーが以前からBROOKLYN MUSEUMを気に入ってくれていたということ。
2007年にたまたまご来店され、スタートしたご縁。
タイラーとの話は別の機会に詳しくお話するとして・・・そこからWinkriativeとMonocle、どちらのチームとも仲良くさせていただくようになりました。
縁がつながる瞬間
━ ヨーロッパへはよく訪れていたんですか?
当時は〈PITTI UOMO(世界的なメンズファッション展示会)〉への出店を検討していたり、セレクトショップへ営業活動を行うため、年2回はヨーロッパへ出張していました。
仕事が終わると必ずみんなで集まるんです。オーナーが一緒なので、どちらのチームも仲が良くて、僕のために日本人スタッフが集まってくれて。しかもみんな同世代(20代〜30代)だったので、仲良くなるのに時間はかかりませんでした。
何度か取引を進める中で、ビジネスパートナーとして信頼してくれたことも嬉しかったですね。
2007年 Winkriative/Monocleオーナー タイラー氏、創業者と現代表
左:2007年 Winkriative/Monocleオーナー タイラー氏、創業者と現代表/右:2014年 Trunkオーナー マッツ氏と現代表
2014年 Trunkオーナー マッツ氏と現代表
そうこうしているうちにWinkチームから、
「LEXUSと仕事するんだけど、マサさんのところでお願いするかも」
と連絡が。
タイラーやチームの皆さんからのプレゼンが大きなキッカケだったんですが、もうひとつの奇跡的な偶然が。
LEXUS 商品開発部長、プロダクトのトップがBROOKLYN MUSEUMのお客様だったんです。
「ブルックリンという青山にあるブランドで・・・」
「よく知っています、僕が今使ってるブランドですから」
そんな偶然から、「ブルックリンさんなら!」とおっしゃっていただき、スムーズに進めていただきました。
旅のパートナー
━ アイテムはどのように決定したんですか?
車や旅にまつわるアイテムを、LEXUSらしく。
そのオーダーに応えるため、様々なアイテムを企画し、ミーティングを重ねていきました。
その中で挙がったのは、BROOKLYN MUSEUMを代表するプロダクトのひとつ〈パスポートケース〉。多くのジェットセッターに愛用いただいているアイテムです。
そのパスポートケースへ、マネークリップとカードケース兼コインケースにもなるアイテムをプラスして持ち運べたら、これひとつで世界中へ旅ができるね、と。
━ 素敵なテーマですね。
もうひとつの欠かせないテーマ「LEXUSらしさ」についてはどのように構築していったのですか?
企画当初から、LEXUSにしか無いオーナーシップを感じていただく必要がある、と考えていました。
そこで採用したのは〈スピンドルグリル〉。
スピンドルグリルとは、LEXUSを象徴するフロントフェイスのこと。一眼でわかる、ブランドアイコンです。
アイテムパーツの一部をスピンドルグリルデザインにすることで、ここにしかないプロダクトを表現しました。
━ 持っているだけでテンションが上がりそうですね!
そう感じていただけたら嬉しいですね。
もうひとつ、圧倒的な差別化をはかったポイントがあります。
それは、BROOKLYN MUSEUM オリジナルレザー〈ヤマト〉を使うことです。
ヤマトは、牧場から仕上げまで、全ての工程を日本で行うことにこだわり抜いたレザーです。
そして、サステナブルな工程で環境負荷を極力まで抑え仕上げられています。
私たちの想いをカタチにするため2年の歳月をかけ開発に携わってくれたタンナーさんはもちろん、世界に何万社とあるタンナーの中でも、日本のタンナーはものづくりへの姿勢がトップクラスです。
そのジャパンクオリティを世界へ伝えていくことが私たちの使命。
LEXUSとBROOKLYN MUSEUMが共鳴する〈MADE IN JAPAN=クラフトマンシップ〉を世界へ、というコンセプトにヤマトは欠かせませんでした。
青山から世界へ
━ 青山以外にも購入できる場所はありますか?
現在は、国内2店舗と海外2店舗でご購入いただけます。
国内は、青山のINTERSECT BY LEXUSと、日比谷ミッドタウンに構えるLEXUS Meets...。
海外は、ドバイとNY。それぞれ同じチームが手がけた知的でラグジュアリーな空間なので、訪れるだけでも楽しめます。
ドバイでは、VIPへのクリスマスプレゼントとしてうちのパスポートケースを贈ってくださいました。50名程だと伺いましたが、さすがドバイ!という感じでしたね。
遠く海を超えた先で、BROOKLYN MUSEUMをご存知ないお客様の元に届いた─。クラフトマンシップを感じていただけたかな、とイメージするだけでもワクワクします。
その先に見えるもの
━ 最後に、今後の展望があれば教えてください。
イベントをやりたいですね。
コロナ以前は、LEXUSの新型車や特別仕様車にあわせ、商品の拡大展開などを行っていました。例えば、ステアリングに使うウォールナットへ藍染めを施した特別仕様車を展示している期間、BROOKLYN MUSEUMの藍染めシリーズをスペシャル展開したり。
現在はなかなかイベント開催はできませんが、今年中には何か進めたいね、とLEXUSチームと検討中です。詳細が決まったら、すぐにお知らせします!