柿渋染めと言う染色方法は、古くは平安時代(794年〜1192年)から使われており、何度も太陽の光を当てながら染め上げることから 「太陽の染め」とも呼ばれている伝統的な染色技法です。
防水性に優れ、防カビ性・防虫効果もあるため、古来より番傘や建造物の梁や土台などに塗布され使用されています。
柿渋染めの木目のように見える模様は、代々受け継がれた職人技によって表現されるものです。これは、ヌメ革一枚一枚に、柿渋(渋柿の圧搾液を発酵させたもの)を「刷毛」で塗り、 日光に当てる工程を7〜8回繰り返すことで生まれる模様です。