家を出た和久は仕事を探し始めます。
“洋服の文化や歴史をより深く学びたい”という強い想いから、ファッションに関わる様々な会社を訪ねて歩きました。
門前払いされる会社もある中、ソックスやベルトなどのファッション小物を取扱う小さなアパレル会社で働き始めるのです。
入社後、すぐに営業職についた和久。
朝から晩まで、社長に同行する日々が続きました。
見るモノ全てが初めて。
胸が高鳴り、大切なことを手帳へ書き留めては、見様見真似で学んでいきました。
小さな会社ではありましたが、たくさんのことを惜しげもなく教えてくれる社長のその姿に、温かい気持と共に沸々と湧いてくる働くことへの情熱。
「仕事」というものをより深く感じ、ファッションへの熱は日に日に加速していきました。