次世代へ伝えたいコト <キッズイベント編>

こんにちは。

ブルックリンミュージアムCOO 内藤ハルミでございます。

暑かった夏も終わり、秋晴れが気持ちよい日々に癒されております。

 

今年の夏は昨年以上に暑く感じ、

あまりの暑さに、恥ずかしながら熱中症のようになり、点滴をうけた日がありました…汗

 

最近、小学校でSDGsを学んでいる息子に、

「お母さんが持続可能にならなくちゃね!」と言われ、返す言葉もありませんでした…笑

 

さて、今回は春に開催いたしました、

キッズイベントのお話をさせていただきたいと思います。

 

私は、イベントを通し、子ども達に伝えたかったことがありました。

 

それは、「みんなが普段食べているお肉の“皮”を“革”に仕上げる技術があるんだよ。」

「その“革”=恩恵を活かし、日々を豊かにするモノ作りをしているんだよ。」

命の「循環」についてです。

 

モノ作りには、必ず端材がでます。

私たちは「端材もまた命」というプロジェクト活動の一環として、

端材は極限になるまで捨てません。

理由は、活かしきることで「新しい可能性を考える源」になるからです。

 

 

イベント前日。

スタッフが大きな木のモチーフを描いたり、端材レザーをリーフ型にくり抜いたり。

私たちスタッフも準備を楽しみながら、「成功させるぞ!」とスタッフ一致団結の夜。

 

 

青山本店廊下奥には、ショップからは見えないのですが、大型のクリッカー(型抜機)

バンドナイフ(革漉き機)革用ミシンなど、様々な機械が設置されているんです。

端材の中から選別しながらクリッカーでレザーリーフを抜いていきます。

 

 

さぁ、レザーアートワーク、スタートです。

さっきまで友達とふざけていた「THE小学生男子」も、やる気スイッチON!

「ここはこの色にしようよ!」「ここに太陽作ってみない?」など、

みな思い思いにレザーリーフをデザイン。

 

つい、「これはどう?」

なんてうっかり、余計なお節介しちゃいそうな衝動をグッと抑えた私…。

 

私の母はヤンチャな私をどんな時もひたすら見守ってくれていました。

私も母の様にと心がけていますが、現実は以外とムズカシイ。

見守るって、忍耐ですね。

 

 

ついに、完成です!

 

1作目は美しいエイジングが存分に味わえるヤマト&柿渋染めのレザーアート。

葉がそよ風に揺らぎ、枯葉の散り方の美しさったら、うっとり。

 

5年、10年、時が経つにつれ、

ヤマト&柿渋レザーの濃さとツヤが増し、黄金ツリーになるはずです。

「二十歳になったらこのレザーツリーを眺めながらみんなでお酒飲もうね!」と約束。

 

ヤマトは、約20年前「使い捨ての時代に終わりを告げたい」という想いから、

創業者と現代表、そしてタンナーさんとともに試行錯誤の末、

誕生したブルックリンミュージアムオリジナルレザーです。

いわゆる“ 土に還るレザー ” なんです。

 

今の時代で表現すると、「サステナブル」ですね。

人生の歩みとともに、経年していくアート。

時代を超える “サステナブルレザーアート” が完成しました。

 

 

2作目は、ズバリ太陽がイイ!

ポップカラーを上手にデザインし、

“ 最上級レザーのパワーアート ” は、見るたびに心が躍り、思わず笑みがこぼれてしまう作品に。

 

フレンチカーフは世界的に希少価値が高く、クオリティの高いカーフです。

ヨーロッパではフランス料理などの文化から、副産物としてカーフが供給されており、

その質の良さからビックメゾンが多くセレクトしています。

 

 

ちょっとひと息した後は、キーホルダーワークショップ。

 

集中力が試される場面ばかりでしたが、一気にやる子、慎重にやる子、それぞれのペースで。

中には笑わせて邪魔をする男子もいたり。

いつの時代も “ ムードーメーカー男子 ” はイイ仕事してくれていました。

 

 

オトナ顔負けのセンス、キーホルダーが完成。

よくみると、コバがはみ出していたり、カシメがずれていたり。

そこはご愛嬌&思い出、ですね。

 

 

待ち待ったおやつタイムは、みんなで白玉クッキングに挑戦。

白玉とジュースでくつろぎタイム。

 

 

個性豊かな笑顔!みんな違ってみんなイイ顔です。

 

家ではついついゲームに夢中になりがちな子ども達が、

自分で考えることの楽しさ、協力して成し遂げることの達成感を味わったことで、

来た時よりも逞しくてイキイキしているようにみえました。

 

私は以前、企業で約2000名の人材育成に携わらせていただいていた時期がありました。

大人を育成するだなんて、たいして立派でもない私が恐縮しつつも、

心折れず(折れかけたことは何度もありました笑)

それでも熱心にやってこれたのは、ひとえに上司も部下も立場関係なく、

「共に成長し合う心の土壌作り」に信念をおいていたからこそ、踏ん張れたのだと思います。

 

今回イベントにご参加くださり、私同様に見守ってくださったお母様から、

後日このようなお言葉をいただきました。

 

「普段家でもモノを大切にすることや、ゴハンを残さず食べることなど話をしているけど、

伝わっているかなと感じていました。

イベントに参加した後からは、

「これは何のお肉?これが商品になるんだね!」と感心を示す様になり、

モノや食に対する意識が変わったみたいで参加して良かったです。」

 

経験により、「何か」を受け止める、素直さ。

子どもの素直さには、頭が下がります。

歳を取ると、ついつい素直に慣れないときもあったり。

寝る前に、「あぁ、素直さよりも感情が出過ぎちゃったな」と反省すること多しな私。

 

人材育成も親子関係も、会社も学校も家庭も塾も、

「共に成長し合う心の土壌作り」って、簡単なことではないけれど、

地道に向き合う努力を、互いがわかった気にならずに、一歩ずつひとつずつ続けること。

これって、「愛」がないとできないなと、つくづく。

 

NIJIプロジェクトのJ・Yパークさんも、

メンバーへの「関心と愛」だとおっしゃっており、納得でございます!

 

次回は、SDGs+サステナブルレザーにフューチャーした、

オトナのイベントを開催したいなと計画しております。

 

#一度しかない人生

#限りある資源

#人生を楽しく豊かに

ブルックリンユーザーの皆さまと楽しい時間を共有したいと思っていますので、リクエストなどございましたらインスタのDMやお電話など、お気軽にご連絡くださいませ。

 

最後にcoming soon info!

11月初旬に新作バッグのリリースを予定しております。

楽しみにお待ちいただけたら幸いです。

 

長々とお読みいただき、ありがとうございました。

 

“本日のトライアル&エラー”


なんか焦げくさいな…

と思ったら、見事な黒焦げに。

漆黒のような黒さに

感動さえ覚えました。

トライにエラーはつきもの。

エラーもまた想い出なり。

そして、懲りずにパンを焼くのみ。

(前進あるのみ!)