お財布の角が擦り切れた経験はありませんか?
私達は経験してきました。
その経験から、
「どの部分に、どのような手を加えれば、丈夫な財布ができるだろうか。」
一丸となって取り組んでいます。
全ては、作りかた次第。
角のまとめ方には、「コバ磨き」と「ヘリ返し」という技法があります。
「ヘリ返し」とは、貼り合わせた革の表を5mmくらい長くとり、折り曲げ、その部分をノリ付けする方法です。
革を折り曲げるということは、もともとの厚い革を薄くしなければ折り曲げることは出来ません。薄くするには、革を漉かなければならないため、薄くした箇所がどうしても擦り切れやすくなるのです。
表の革がエイジングしてきた頃、壊れて使い続けることができなくなってしまう、一番の要因です。
この方法は一般的によく使われますが、コバ磨きより工程が少ない為、大量生産に向いています。
“良い物を大切に永く”
ご愛用いただける物作りを目指している私たちにとって、コバ磨きという技法が最適である、と言う結論に至りました。
大変手間のかかる技法ですが、この技法を用いることで、擦り切れることは無くなります。
選ぶ基準は何ですか?
お財布の角が擦りきれた経験はありませんか?
表と裏の革を丁寧に貼り合せます。
表と裏の革を丁寧に貼り合せます。
貼り合わせた革の断面を綺麗に整えるために、仕上がりサイズに裁断していきます。
これを本断ちと言います。
貼り合わせた革の断面を綺麗に整えるために、仕上がりサイズに裁断していきます。
これを本断ちと言います。
裁断した革の表裏に念を引きます。
“念には念を”という言葉がありますが、あの「念」のことです。 コテで熱を加え、さらに圧をかけることで、のりが革に浸透し剥がれにくくなる上、念を引く事で見た目が引き締まり、奥行き感がでます。
通常は表だけ行うことが多いですが、ブルックリンでは裏にも念を引いています。
そうする事で一層強度が増し、永く使っていただけるよう、“些細な箇所にもベストを尽くす” 重要な工程です。
裁断した革の表裏に念を引きます。
“念には念を”という言葉がありますが、あの「念」のことです。 コテで熱を加え、さらに圧をかけることで、のりが革に浸透し剥がれにくくなる上、念を引く事で見た目が引き締まり、奥行き感がでます。
通常は表だけ行うことが多いですが、ブルックリンでは裏にも念を引いています。
そうする事で一層強度が増し、永く使っていただけるよう、“些細な箇所にもベストを尽くす” 重要な工程です。
念を引いた革の断面をヤスリで磨きます。
その後、染料を入れていきます。染料が乾いてから再度ヤスリで磨きます。この工程を何度も何度も繰り返すことで、綺麗なコバへと仕上げていきます。大変手間のかかる工程ですが、この工程こそが「穴があかない」ための肝心な工程となるのです。
念を引いた革の断面をヤスリで磨きます。
その後、染料を入れていきます。染料が乾いてから再度ヤスリで磨きます。この工程を何度も何度も繰り返すことで、綺麗なコバへと仕上げていきます。大変手間のかかる工程ですが、この工程こそが「穴があかない」ための肝心な工程となるのです。
そして、コバ磨きのもう一つ優れている点。
それは、修理ができること。
愛着が湧いているモノを簡単に手放すのではなく、修理することで息を吹き返す──
パーツひとつひとつが“縁の下の力持ち”となり、商品を支えていると言っても過言ではありません。
ブルックリンのモノ作りは、パーツの細部に至るまで、多くの手間と時間を費やしています。
ブルックリンのクラフトマンは、手をかけずにはいられない性分なのです。