寄り添う二人のカタチ

普段からの想い、伝えられていますか?

今回は、以前オーダーいただいたお客様の、素敵な贈り物のエピソードをご紹介します。

前回、一枚のクロコダイルが結んでくれたご縁。

「手にする度、ほんとうに嬉しく感じるんです。」

おだやかに微笑み、おっしゃってくださったオーナー様が、今回はご主人様へのプレゼントを探しにご来店され、こうおっしゃいました。

「こんな素晴らしい気持ちを一緒に感じてほしいから、同じものを作ってあげたい。」

とても素敵なお言葉と、そのご提案に、早速クロコダイル選びから始めました。

<クロコダイル>と一言にいっても、ブルックリン ミュージアムでは、色々なカラークロコダイルをご用意しています。革自体の個体差は、大きさはもちろん、色の出方もさまざま。
どんな色が良いか迷っていたとき、お客様からこんなアイディアが。

「色を逆さまにするのはどう?」

ご自身がお作りになったキーケースは、表が赤のクロコダイルに対し、中はネイビーのカーフをセレクトし、甘すぎない『ハンサムウーマン』な印象を残すものでした。

 

ご主人様のものは『大人のチャーミングさ』が引き立つキーケースに。
表はネイビー系のクロコダイルにし、中を赤のカーフをセレクトし、ステッチングもコントラストをつけるという小技を効かせる──なんておしゃれなんでしょうか!

スタッフもこの素敵な発想に応えようと、お客様と共にたくさんある色を一枚ずつ見ていきました。その中から、「これなら叶いますね!」と意気投合した色。
それが、今回選んでいただいたネイビーのクロコダイルです。

ひとつひとつの腑に陰影があり、透明感のあるネイビー。
すぐにお気に召していただき、制作をスタートさせました。



それから半年後…
仕上がったキーケースを受け取りにご来店された際、このプレゼントが退職の記念に贈られるものだと知りました。

長い年月を共にし、時には苦しいことも乗り越えてきたお二人の新たなスタートに寄り添うキーケースたち。お客様の素晴らしい節目に、シアワセのお裾分けをしていただけた気持ちになり、感謝がこみ上げてきました。


人生の節目。
そこに見えるのは、お客様それぞれの「辿ってきた道」。

だからこそ、丁寧に作りたい。
半年という制作期間をいただきますが、「待ってよかった」と言っていただけるようなもの作りを続けていきたい。

そう、改めて心に刻んだ瞬間でした。

いつも感じている気持ちを、言葉やカタチにする。
長く寄り添うからこそ難しい時もあるかもしれません。
それでも、「何かしたい」という“想い”は、自然と伝わるものではないでしょうか。

ちょっとお洒落なレストランに行く─
思い出の映画を久々に観る─
二人だけがわかるこだわりのモノを買う─

どんなことでも良いのだと思います。
少し迷ったときは、ぜひ気軽にご相談ください。
いつでも全力なスタッフがお待ちしております。